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田舎の土地活用アイデア7選!定番から面白い方法まで

田舎の土地活用アイデア

田舎に使っていない土地がある場合、できるなら活用して収益を得たいと考える人も多いでしょう。

しかし、田舎は人口の少なさや都市計画区域による制限から、土地を活用しても需要が見込めなかったり、そもそも建物が建てられなかったりとハードルが高いものです。

一方で、アイデア次第では成功できる可能性があります。田舎の土地活用アイデアやパートナー選びのコツなどを紹介します。

 

田舎における土地の活用方法を検討する前に確認するポイント

一般的に田舎といわれる場所は、人口が少なく利便性もそこまで高いわけではありません。また、土地の利用に制限がかかっているケースも少なくありません。

土地の活用方法を検討する前に、そもそもどういう条件で行う必要があるのかを確認しておきましょう。

周辺の人口はどれくらいか

人口が多い地域では、その地域での所得と金銭消費が大きくなります。そのため、商店が増えていき、不動産の建築や開発が進み、それらによってまた人が集まるという好循環を生み出します。

一方で、田舎は商店が少なく、車に乗って大きな町まで買い物などに行く必要があるケースも多いです。賃貸マンションやアパートの需要が少ないため、新規流入を受け入れられず、人口が減少するという悪循環に陥ります。

このように田舎では、人口が少ない中でも需要がある土地活用の方法を検討する必要があります。

都市計画区域

日本国内の土地は、都市計画法において「都市計画区域」と「準都市計画区域」に分けられています。さらに、都市計画区域には「市街化区域」と「市街化調整区域」があり、そのどちらにも属さない地域を「非線引き区域」と定めています。

都市計画区域は積極的に都市化を図り、開発を進める土地です。それに対して市街化調整区域は都市化を抑制している地域であり、一般的に新たな建築物を制限しています。

 

都市計画法 建築物の可否
都市計画区域 市街化区域 原則可能
市街化調整区域 原則不可能
非線引き区域 原則可能
準都市計画区域 原則可能

 

田舎の場合、市街化調整区域に属する土地が多く、土地活用の王道であるアパート経営が不可能なケースがあります。

どのような需要があるか

田舎において土地活用をする際に、どのような需要があるでしょうか。

前述したとおり、アパートなどの建築物には法規制がある可能性があります。また、建築できたとしても需要と供給のバランスが悪く、低賃料での運用を余儀なくされるでしょう。

一時期流行していた無人店舗なども、そもそもの人口密度が低い土地では売上が期待できないかもしれません。

そのため、後ほど詳しい方法を紹介しますが、田舎の特性でもある広くて安い土地を活用した手法を考える必要があります。都心部の土地活用と田舎の土地活用は別物であることを理解しておきましょう。

 

田舎の土地活用アイデア7選

田舎における土地活用の成功例を見ると、大きく稼ぐことを目的とするより、安くて広い土地を生かした方法を選択するのがポイントです。

具体的には、田舎の特性を活かした以下のような活用方法が向いています。

  • 資材置き場
  • 太陽光発電
  • 高齢者施設
  • 貸し農園
  • 憩いの場
  • 霊園
  • 私有地公園

資材置き場

近くに大きな会社やトラックなど工事車両の駐車スペースがある場合、資材置き場として活用するのもよいでしょう。資材を一時的に保管する場所として土地を貸し出す方法です。

集客と管理の必要がないため、いわゆる「ほったらかし」で運用することも可能です。

また、田舎でよくある市街化調整区域に該当する場合も、建物を建てる必要がないため、制限を受けません。

ただし、近隣に利用者の候補がいなければ運用が難しいため、事前にしっかりと調査を行う必要があります。

太陽光発電

ソーラー発電とも呼ばれる太陽光発電は、広い土地と周辺に太陽光を遮る高い物件が存在しないことが条件です。取扱業者も多く、導入までの敷居の低さは魅力です。

しかし、2009年に定められた10年間の固定買取を目的とした「固定価格買取制度(FIT)」も終了するなど、買取価格の低下が続いており、旬は過ぎた土地活用の方法とも考えられています。

しかし今後、同様の考えにより減少が顕著になれば、またリバウンドして需要が上がることもあるかもしれません。

また、太陽光発電といっても、地面にそのままパネルを設置する方法だけではありません。たとえば、土地にレンタルボックスを設置して一時的な荷物の保管場所として貸し出し、屋根部分で太陽光発電を行えばリスクを分散できます。

高齢者施設

高齢者の増加は田舎では大きな課題です。

そのため、建築許可は必要ですが、高齢者の介護施設や老人ホーム、またケアセンターなどの施設は高い需要を秘めているでしょう。

建築許可が得られれば、初期費用は比較的高額ですが、収益率が高いため今後数十年にわたり安定した利益を得られるでしょう。

また、近隣からの賛同が得られやすく、都心部より利用者密度が高くなるのも大きな特徴です。

貸し農園

貸し農園は、新型コロナウイルスの流行により旅行などが困難になるのと反比例して人気を博した、田舎で農地を所有している人向けの土地活用です。農業体験としてや、土地を区切って複数人に貸し出す方法があります。

農業に気軽に触れ合える場として子育て世代からの需要が期待でき、訴求の仕方によっては人気の農園になるかもしれません。

また、野菜や果物の価格が高騰していることも、人気に拍車をかけています。

憩いの場

土地活用の目的は、利益を得ることですが、土地の保全という観点も重要です。憩いの場として地域に開放して得られる利益は少ないですが、その土地の管理や保全を地域に委ねられるメリットがあります。

野菜・果物売り場や簡易な喫茶店(喫茶スペース)など、地域の住民が集まる場所として利用するのも田舎ならではの手法です。

また、土地を売却する場合や、自身で利用する場合にかかる撤去費用や準備費用も不要です。コミュニケーション能力があれば比較的容易に開始できるのもメリットでしょう。

霊園

墓地や霊園も住宅が密集する場所では難しく、田舎向けといえるでしょう。

始めるには少しハードルが高く管理は必要ですが、昨今の霊園不足から安定した収入を得られる可能性があります。

ただし、霊園については長期契約が原則のため、簡単に土地の返却を求めることはできません。また、霊園に対しての考え方や感じ方は人によってさまざまなため、近隣との調整が必要です。

私有地公園

もし所有する土地が広大な場合は、私有地を公園化する方法も考えられます。

キャンプ場として活用したり、お花見の場所にしたり、魅力のある土地を作ることで利益を得られます。

入園料で利益を確保するのか、物販で利益を得るのかの考え方は異なりますが、田舎には簡単に買い物ができる施設がないことを逆手にとり、集客してしまえば物が売れるとも考えられます。

 

田舎の土地活用はパートナー探しが重要

都心部の土地活用と異なり、田舎では選択肢が少なく制限が多いため、パートナーとなる不動産会社の選定は重要です。

特に田舎で土地活用をした実績や経験があるか、知識があるかが大切でしょう。たとえば、都市計画について理解しておらず、元から実現不可能なプランを提案されて時間を無駄にすることも少なくありません。

パートナー探しの際に注目すべきポイントをいくつか紹介します。

幅広い土地活用のプランがあるか

土地活用の選択肢は幅広く、地域や土地の条件に応じた最善の方法があります。

不動産会社によっては、アパート経営に特化していたり、駐車場や太陽光発電しか取り扱っていなかったりします。

得意分野に強いのはよいことですが、土地活用では多くの選択肢から選定できるかどうかが重要です。

  • 幅広い土地活用のプランを提案してもらえるか
  • それぞれの土地に合ったベスト、ベターな選択肢を選べるか

これはパートナーとなる不動産会社を選ぶ基準のひとつといえるでしょう。

長い運営実績があるか

長年、運営が続いている不動産会社ということは、それだけトラブルが少なく、安定した結果を残しているひとつの指標として考えられます。

一方、運営実績が少ない会社だと、それだけでは判断しきれませんが、倒産してしまうリスクがないともいえません。

ただし、ほかに選択肢がないから運営を続けている会社もあるため、あくまでひとつの目安とするのがよいでしょう。

知識が新しいか

各種法令への知識がアップデートされているかどうかも、会社を見極めるポイントです。

特に近年は宅地建物取引業法の法律が次々と改正されるなど、不動産関連の法令は大きな変化が起きています。

こうした知識のアップデートができていない不動産会社をパートナーとした場合、法令違反に巻き込まれるかもしれません。

しっかりと信用できるパートナーを見つけることで、田舎における土地活用が成功する可能性は大きく上昇します。

田舎の土地活用は加瀬グループにお任せください!

加瀬グループは、レンタルボックスや駐車場、アパート、テナントなど幅広い土地活用を取り扱っている会社です。幅広い選択肢があるからこそ、お客様それぞれにぴったりの提案を行っています。

また、50年以上の運営実績に基づく豊富な経験や確かなノウハウがあるため、条件が悪い土地でも活用可能です。

田舎の土地活用は、都心部に比べて工夫が求められます。活用方法選びやそもそも土地活用をすべきかで悩んでいる方は、お気軽に加瀬グループへご相談ください。

 

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加瀬グループ編集部
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加瀬グループは、1973年 株式会社加瀬運輸の設立からはじまり、50年以上にわたり地域に密着した事業を展開しています。
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