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シミュレーションゴルフ経営の完全マニュアル!開業資金や市場規模は?

シミュレーションゴルフ経営

シミュレーションゴルフは、屋内でゴルフを楽しむための施設です。スクリーンにはリアルなゴルフコースが映し出され、プレイヤーは実際のゴルフクラブやボールを使って打球を行います。センサーが打球の動きを計測し、コンピューターがそれを解析・再現することで、まるで本物のゴルフ場でプレーしているような体験ができます。

その気軽さから近年注目を集めており、不動産投資の手段として検討している方もいるでしょう。

開業資金や市場規模など、シミュレーションゴルフ経営の全体像を紹介します。

 

シミュレーションゴルフ経営は儲からない?

シミュレーションゴルフ経営は、実際儲かるのでしょうか。市場規模や今後の動向などを詳しく解説します。

シミュレーションゴルフの市場規模

経済産業省「令和元年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(個別スポーツの需要喚起策可能性調査)報告書」によると、ゴルフ練習場の事業所数や売上高は2013年以降、減少傾向が続いていました。

一方で、矢野経済研究所「コロナ参入・リタイアゴルファー実態調査2022」によると、コロナ過によって新規ゴルファーが約60万人増加したとしています。そのうち20代~30代が70%を占めており、かつ女性の割合が40%以上となっています。

若い女性がひとりでも気軽に練習できるセルフ利用の増加が見込まれ、今後もシミュレーションゴルフの市場規模は拡大していくことが予想されます。

最近の動向と今後の見通し

最近では、関東圏や関西圏を中心にシミュレーションゴルフの認知度が高まっています。今後は全国的に拡大していくことが予想されます。

シミュレーションゴルフが増加する理由をまとめました。

アウトドアゴルフ練習場の閉鎖

アウトドアゴルフ練習場の閉鎖が続いている理由のひとつは、後継者問題です。敷地が広く、設備の維持管理に多くの費用がかかるアウトドアゴルフ練習場は、後継者がおらず、閉鎖に追い込まれているのが現状です。特に、東京などの大都市圏でその傾向が強く、今後その流れは全国に波及していくものと考えられます。

しかし、ゴルフ自体のニーズが減っているわけではありません。20~30代の若い世代や、女性などの新たなユーザーが増加しているため、今後シミュレーションゴルフのニーズは増加が見込まれます。

店舗に入りやすい

従来のゴルフ練習場は、初心者や若い世代にとっては入りにくい場所でした。それに比べて、シミュレーションゴルフであれば狭いスペースで完結するため、完全個室にもできます。初心者や若い世代をターゲットにしている店舗も増えてきており、入りやすい工夫がされています。

今後も、DX化や24時間営業などにより、未経験者や初心者が通いやすいと感じる店舗が増えてくると予測できます。

24時間営業

働き方の多様化に伴い、ゴルフ練習場の営業時間に、時間の幅が求められています。実際、シミュレーションゴルフは24時間営業の店舗も多く存在し、早朝や深夜のニーズも流入していると考えられます。

24時間営業の店舗は閉店時間を気にせず気軽に利用できるため、さまざまなユーザーを取り込めます。

車を持たない若い層の取り込み

都心部は公共交通機関が充実しており、車があっても駐車場代などの維持費が高いため、移動は電車や地下鉄で十分と考える層が増えています。その中でも、特に20~30代は車を持たない人も多くいます。

しかし、従来のゴルフ練習場は広いスペースが必要なため、都心から離れており、基本的に車で通うことが前提です。そのため、特に若い世代の人や女性にとっては利用がしにくい傾向にありました。

一方、シミュレーションゴルフは、駅前など立地のよい場所にも店舗展開しているため、車を持たない層も取り込むことを可能にしています。

 

シミュレーションゴルフ開業の手引き

シミュレーションゴルフの開業をイメージする

シミュレーションゴルフを開業するにあたって、事前に資金や物件を確保する必要があります。

適している土地や建物の条件は?

シミュレーションゴルフ経営に向いている土地や建物の条件とはどういったものなのでしょうか。

広々とした空間

シミュレーションゴルフは、スクリーンに向かってゴルフボールを打ち込むため、従来のゴルフ場に比べれば狭いスペースでも実現できます。

しかし、ある程度の広い空間は必要です。高い天井で、打席の間隔が十分に確保された建物が望ましいといえます。

メーカーによってさまざまですが、シミュレーションゴルフの1ブースにつき横幅4m、奥行き6m、高さ3m程度は必要と見ておいたほうがよいでしょう。

倉庫や元々工場だった建物、広いフロアであればビルや店舗などが望ましいでしょう。

騒音や振動に強い建物

ゴルフは打球音が発生するため、建物自体が騒音に対して強く、またゴルフスイングの際の振動にも耐えうる建物が必要です。

アクセスのよい場所

駅前などアクセスのよい立地だと、電車やバスなどを利用する人も取り込めて高い収益性が見込めます。また、仕事帰りなどでも気軽に立ち寄ってもらいやすいと考えられます。

一方で家族や友人など複数で楽しむために車で来店するニーズも多くあるため、駐車場が確保できるとなおよいでしょう。

開業資金の目安

シミュレーションゴルフの開業資金は、物件や設備の規模、地域や経営方針などによって異なりますが、約2,000万〜5,000万円が必要です。内訳は以下のとおりです。

シミュレーションゴルフ経営における開業資金の内訳

項目 説明 費用の目安
物件の取得費用 賃貸物件の契約費用や、物件の購入費用 賃貸の場合は約50万〜150万円(地域や物件によって異なる)
施工費用 ゴルフシミュレーターや打球ネット、スクリーン、照明、エアコン、インテリアなどの施工費用 ゴルフシミュレーター1台あたり約100万〜300万円
ソフトウェアライセンス費用 ゴルフシミュレーターに使用するソフトウェアのライセンス費用 ゴルフシミュレーター1台あたり約20万〜50万円
その他の費用 看板などの物品購入費など

 

ランニングコスト

シミュレーションゴルフのランニングコストは、施設の規模や経営方針によって異なりますが、大まかな目安として、月に数百万円がかかります。月々のランニングコストの内訳は、以下のとおりです。

シミュレーションゴルフ経営におけるランニングコストの内訳

項目 説明 費用の目安
物件賃料 賃貸物件の場合 都市部であれば数百万円、地方では数十万円(広さや立地条件によって異なる)
水道光熱費 ミュレーションゴルフは高性能なコンピューターを使用するため、電気代が高くなる傾向がある 毎月数万円程度
メンテナンス費用 シミュレーションゴルフの機器は高価なため、定期的なメンテナンスが必要 都度発生
人件費 受付や清掃スタッフの人件費 月に数十万円程度(スタッフの数や時給によって異なる)
広告宣伝費 広告やSNS、チラシ配布などを行う場合 月に数十万円程度
その他の費用 物品購入費や保険料、法人税、物件の修繕費など

 

経営の方法

シミュレーションゴルフで高い収益を得ようとするなら、専門的な知識が必要なため、フランチャイズ経営がおすすめです。フランチャイズ事業者は、ビジネスモデルの完成度が高く、成功率が高い傾向にあります。

フランチャイズオーナーとなることで、本部から出店に適切な立地や物件選びの支援や、集客・販促に関するマーケティング支援などを受けることができます。

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シミュレーションゴルフ経営の収益性を高めるコツ

シミュレーションゴルフイメージ

シミュレーションゴルフ経営の収益性を高めるには、マーケティング戦略や設備・制度の充実などが重要です。

マーケティング戦略の確立

シミュレーションゴルフ経営で収益性を高めるには、独自性のある広告戦略を展開し、ゴルフファンにアピールすることが重要です。

SNSを活用したり、地域のイベントへ参加したり、創意工夫が大切です。

高品質な設備を完備する 

シミュレーションゴルフは、設備の品質が収益性に大きく影響します。最新のシミュレーション技術や大型スクリーン、音響設備など、最新の設備を備えた店舗にすることが重要です。

会員制度の導入 

会員制度を導入することで、リピーターを獲得し、安定した収益を得られます。会員限定の割引サービスやイベントの開催、ポイント制度などを導入し、会員の魅力を高めましょう。

 

不動産活用は加瀬グループにお任せください!

シミュレーションゴルフの開業にあたっては、不動産経営の専門家の意見を聞くことは有益といえます。地域の不動産市場について深い知識を持っているため、物件の選定や購入に関するアドバイスを得られます。

加瀬グループは、トランクルームやアパート、シェアオフィスなど、幅広い不動産活用を行ってきた実績が豊富です。2022年5月には横浜市鶴見区でシミュレーションゴルフをオープンしました。

参考:加瀬グループ「会員制インドアゴルフ“加瀬のシミュレーションゴルフ” 鶴見店 5/1(日)オープン!

不動産活用に関するお悩みがございましたら、まずは加瀬グループにご相談ください。

 

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加瀬グループ編集部
加瀬グループ編集部
加瀬グループは、1973年 株式会社加瀬運輸の設立からはじまり、50年以上にわたり地域に密着した事業を展開しています。
当社の豊富な経験や実績をもとに、不動産活用でお悩みのオーナー様に便利でわかりやすい情報をお届けします。

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