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100坪に車は何台停められる?駐車場で土地活用するときの注意点

100坪の駐車場イメージ

所有する100坪の土地を駐車場として活用する場合、車はどれくらい停められるのでしょうか。多ければ多いほど収益性が向上するため、非常に気になるポイントです。土地活用で駐車場を経営するときの注意点とあわせて解説します。

 

100坪の駐車場に停められる台数は?

まずは100坪の土地を駐車場にしたとき、何台の車を停められるのか解説します。

100坪の土地に停められるのは14台

100坪の土地には、約14台の駐車スペースを確保することが可能です。駐車スペースの大きさは、以下のとおり国土交通省で指針が提示されています。

 

設計対象車両 坪数
 軽自動車  約2.2坪(幅2.0m×奥行き3.6m)
 小型乗用車  約3.5坪(幅2.3m×奥行き5.0m)
 普通乗用車  約4.5坪(幅2.5m×奥行き6.0m)

 (参考:国土交通省「駐車場設計・施工指針について」)

駐車場を経営する際は、駐車スペースだけでなく、自動車と自動車の間のスペースや車路、歩行者用通路なども整備しなければいけません。これらのスペースを駐車スペースと合わせると、普通乗用車1台に対して「7坪程度」の面積が必要となり、100坪の土地に停められる車両の台数は「100坪÷7坪=14.29台」となります。

駐車場に停められる台数の目安

駐車場に停められる台数は、間口の大きさや土地の形状によって大きく異なります。土地の大きさごとに停められる台数の目安は、以下を参考にしてください。

 

土地の大きさ 駐車場台数の目安
  40坪   5~ 8台
  60坪   8~13台
  80坪  11~17台
 100坪  14~22台
 120坪  17~26台
 140坪  20~31台
 160坪  22~35台
 180坪  25~40台
 200坪  28~44台

 

関連記事:駐車場に必要な寸法・スペースから、駐車場全体の設計を考える!

 

駐車場経営の収益性はどれくらい?

100坪駐車場の収益

駐車場経営の収益性は「月極駐車場」で経営するか、「コインパーキング」で経営するかによって異なります。2つの経営方法の違いについて確認しましょう。

月極、コインパークの違い

月極駐車場とは、駐車場を1カ月単位で貸し出す方法のことです。月極駐車場の場合、毎月一定の賃料を得られるため、収益が安定しています。その一方で、空き区画が発生すると1カ月分の収入が減ってしまうため、空き区画を出さないように経営することが大切です。

コインパーキングとは、駐車場を時間単位で貸し出す方法のことをいいます。コインパーキングは、高い稼働率で運営できれば、月極駐車場よりも多くの収益を得ることが可能です。ただし、精算機やロック板などの設備を導入する必要があるため、月極駐車場より初期費用が高くなってしまいます。

駐車場経営で儲かる仕組み

駐車場経営は、稼働率に応じて収益が変動するため、稼働率が高くなれば、それだけ儲かる仕組みになっています。たとえば、月額1万円で10区画の月極駐車場を稼働率100%で経営すれば、年間の収益は以下の計算であらわせます。

1万円(月額)×10区画(区画数)×12カ月=120万円

一方、コインパーキングは時間単位で貸し出すため、収益性は区画数ではなく、稼働時間によって変動します。1時間300円のコインパーキングを1日あたり30時間稼働で貸し出す場合の年間収益は、以下のとおりです。

300円(1時間あたりの利用料)×30時間(1日の稼働時間)×365日=328万5,000円

なお、駐車場経営では、固定資産税のほかに管理費などの費用がかかります。コンパーキングの経営で儲けるには、収入だけでなくランニングコストも踏まえた収支計画を立てましょう。

駐車場に適している土地の特徴

駐車場に適している土地の特徴としては、以下の3点が挙げられます。

  • 整形地で高低差がない
  • しっかり接道している
  • 駐車場需要が高いエリアにある

それぞれの特徴を見ていきましょう。

整形地で高低差がない

土地の形状は間口が広く、整形地のほうが駐車場に適しています。地形が悪いと、車路などの駐車スペース以外の割合が増えてしまい、効率的に土地を活用できません。

また、土地に高低差があると整備費用が割高になります。しかし、高低差を解消せずに放置すると、駐車場として使えるスペースも減ってしまいます。

しっかり接道している

土地に接する道路は、6~10m程度の幅員がよいでしょう。土地に面する道路が狭いと利便性が悪く、利用者が増えない原因になります。一方で幹線道路のような広い道路だと対向車線からの進入が難しく、駐車場として利用する人が限られてしまいます。

駐車場需要が高いエリアにある

駐車場需要の高いエリアにある土地は、駐車場に適している土地です。ただし、月極駐車場とコインパーキングの選択を間違ってしまうと、駐車場需要の高いエリアでも稼働率が低くなってしまうため注意が必要です。

住宅街やオフィス街など継続的な駐車場利用が見込まれる場合は、月極駐車場が向いています。ただし、駅や繁華街が近い、観光地の中心にあるなど一時的な駐車場利用の需要が高い土地では、コインパーキングがおすすめです。

駐車場経営のメリット・デメリット

数ある土地活用の中から、駐車場経営を選ぶメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

駐車場経営のメリットとしては、以下の3点を挙げられます。

  • 初期費用が抑えられる
  • 管理の手間が少ない
  • ほかの土地活用に転用しやすい

駐車場経営の最も大きなメリットの1つは、初期費用を抑えられる点です。主な初期費用は、土地の整地や区画割りにかかる費用のため、100坪の土地であれば200万~500万円ではじめられます。

また、建物を建設する必要がないため、修繕などの管理の手間が少ない、ほかの土地活用に転用しやすいというメリットもあります。

デメリット

メリットがある一方で、デメリットもあります。駐車場経営のデメリットとしは、以下の3点があります。

  • 収益性が低い
  • 税金の負担が大きい
  • 競合が生まれやすい

駐車場経営は賃貸住宅などほかの土地活用と比較すると、収益性が低い傾向にあります。また、賃貸住宅が建つ土地には、「住宅用地の軽減措置」が適用され、土地にかかる固定資産税が最大6分の1、都市計画税が最大3分の1まで軽減されます。これに対して駐車場にはこの軽減措置が適用されないため、税金の負担が大きくなるのもデメリットです。

駐車場経営の注意点

比較的はじめやすい駐車場経営を行うにあたって、注意の必要な点としては次の2つがあります。それぞれの注意点を解説します。

  • 固定資産税が高い
  • 舗装などで初期費用が必要

固定資産税が高い

駐車場経営のデメリットとして挙げたように、固定資産税の高さには注意が必要です。100坪もの広さがあるうえに駐車場経営に適した立地となると、固定資産税はどうしても高額になってしまいます。しかも、税制上の優遇措置を受けられないため、税金の負担が決して軽くないことにも注意しましょう。駐車場経営がうまく軌道に乗らないと、税金の負担が重くのしかかってきます。

舗装などで初期費用が必要

駐車場経営は初期費用を安く抑えられるのがメリットですが、まったくかからないわけではありません。土地を整えたり、舗装したりといった費用がかかります。立地の問題からコインパーキングを経営するとなると、精算機やロック板などの設備を導入する費用もかかります。月極駐車場よりも初期費用が高額になるため、よく検討したうえで決断しましょう。

また、駐車場経営でも頻度は少ないとはいえ、設備の修繕費や管理費などのランニングコストもかかります。

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100坪ではじめられる土地活用のポイント

100坪の土地ではじめられる土地活用には、駐車場以外にも以下のようなものがあります。

  • 賃貸アパート
  • コインランドリー
  • トランクルーム経営
  • 太陽光発電

それぞれの特徴などについて見ていきましょう。

賃貸アパート

初期費用:☆☆☆ リスク:☆☆ 収益性:☆☆☆

賃貸アパートは土地にアパートを建設し、各部屋を利用者に貸し出すことで収益を得られる土地活用の方法です。賃貸アパートに一度入居すると長期間にわたって利用されるため、長期にわたって安定した大きな収入を得られます。

コインランドリー

初期費用:☆☆ リスク:☆ 収益性:☆☆

コインランドリー経営は、洗濯機や乾燥機などの設備機器を導入して利用料を得る方法です。基本的に無人営業のため、人件費が必要なく、ランニングコストを抑えられます。

トランクルーム経営

初期費用:☆☆ リスク:☆☆ 収益性:☆☆

トランクルーム経営は、所有する土地にコンテナを建設し、中のスペースを貸し出して賃料を得ます。トランクルームは長期で利用される傾向があるため、一度契約を締結できれば、安定した収入を期待できます。また、周辺環境の影響を受けにくい土地活用のため、日当たりや騒音などの悪条件に関係なく、経営をはじめられます。

太陽光発電

初期費用:☆☆ リスク:☆ 収益性:☆

太陽光発電は土地を事業者に貸し出す方法と、自身で運営する方法の2つがあります。自身で運営する場合、発電によって電力を電力会社に売却して利益を上げます。太陽光発電は集客する必要がないため、田舎の土地でも収益化が可能です。

 

土地活用ならまず加瀬グループへご相談ください!

土地活用にはさまざまな方法があり、広い土地が余っているからと、安易に駐車場経営に決める必要はありません。立地などさまざま角度から検討を行い、複数の中から最も適した方法を選びましょう。

そのときに役立つのが、加瀬グループの土地活用に関する豊富なノウハウです。どういった方法が適しているのか、まずはご相談ください。土地活用を成功させるために、加瀬グループが一緒に取り組みます。

 

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加瀬グループ編集部
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加瀬グループは、1973年 株式会社加瀬運輸の設立からはじまり、50年以上にわたり地域に密着した事業を展開しています。
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