「トランクルームのオーナー募集」に応募する!必要な準備と会社選び
利用予定のない土地を所有している人にとって、トランクルームのオーナー募集は魅力的な宣伝かもしれません。トランクルーム経営は初期費用が少なく、手間もそれほどかからないため、はじめやすい土地活用のひとつです。トランクルームのオーナー募集に応募するなら、どのような会社を選べばよいのでしょうか。
トランクルームのオーナーの応募で準備すること
トランクルームのオーナー募集へ応募する際、どのような準備が必要になるのか解説します。
※当社では、屋内型を「レンタルボックス」、屋外型を「トランクルーム」と呼称していますが、本コラムでは一般的な表記として屋内型・屋外型ともにトランクルームとしています。
所有している土地の情報をまとめる
自分が所有している土地をトランクルームの設置場所として利用する場合は、次のような土地情報をトランクルーム会社に伝えます。
- 敷地面積や形状
- 立地条件
- 用途地域
まずは、所有する土地がどのくらいの面積なのかを調べます。法務局に備えつけられている地積測量図で調べると、敷地面積を確認できます。面積だけでなく、土地の形状も伝えられると話がスピーディに進むでしょう。
立地も重要な情報です。需要の見込めるエリアのほうが、トランクルーム経営がうまくいきます。ただし、駅から遠い土地だったとしても、搬入スペースを確保できる広さがあれば、トランクルームに活用できます。
また、用途地域も調べておきましょう。トランクルームを設置できない地域があるためです。各市区町村が定めているため、自治体のWebサイトや窓口で確認してください。
市街化区域における、用途地域別のトランクルームの建築可否は次のとおりです。
用途地域 | 可否 |
第一種低層住居専用地域 | × |
第二種低層住居専用地域 | × |
第一種中高層住居専用地域 | × |
第二種中高層住居専用地域 | △ |
第一種住居地域 | ○ |
第二種住居地域 | ○ |
準住居地域 | ○ |
近隣商業地域 | ○ |
商業地域 | ○ |
準工業地域 | ○ |
工業地域 | ○ |
工業専用地域 | ○ |
なお、市街化調整区域には原則として、トランクルームを設置できません。
初期投資の費用を把握する
トランクルーム投資にかかる初期費用も把握しておきましょう。初期費用の目安は次のとおりです。
初期費用 | 屋外型 | 屋内型 |
コンテナ代 | 100~150万円/基 | - |
整地費用 | 1万円/坪 | - |
インフラ(水道・電気)工事 | 30万円 | - |
看板設置料 | 20万円 | 20万円 |
監視カメラ設置費 | 20~30万円 | 20~30万円 |
パーティション | - | 10万円/坪 |
建物建設費 | - | 400万〜700万円 ※建物の規模による ※既存の建物を利用する場合は不要 |
そのほか、光熱費や業務委託費、人件費、固定資産税、設備維持費などのランニングコストが毎月かかります。
トランクルーム経営の利回りを知る
トランクルーム経営の利回りは、15〜25%程度とされています。アパートやマンション経営の利回りが5〜10%程度であるのと比較すると、高い利回りが特徴です。
ただ、1室あたりの賃料は賃貸物件ほど高くないため、手元に入るお金はそれほど多くありません。多くの収入を得たい場合は、貸し出すトランクルームの数を増やすようにしましょう。
開業する地域の需要を把握しておく
トランクルーム投資で成功するには、開業する地域の需要を把握しておくことも欠かせません。周辺エリアをリサーチして、ニーズがあるかどうか調査をしてみましょう。
たとえば、都市部では住宅の面積が家族の人数に対して狭いケースもあり、追加の収納スペースが必要になることもあります。ほかにもトランクルームの需要が高い地域には、次の特徴が挙げられます。
- 賃貸住宅が主流
- ワンルームマンションが多い
- オフィスビルが多い
このような傾向のある地域では収納スペースが少なく、第二の保管場所としてトランクルームの需要を見込めます。
トランクルーム経営で注意しておくこと
トランクルーム経営を行うにあたって、あらかじめ知っておきたい注意点を解説します。
成功のカギはトランクルームの立地
トランクルーム投資を成功させるには、まず立地が重要です。利用者にとって、荷物の出し入れは自宅から近い場所でないと不便なため、なるべく近くにあるトランクルームを使いたいでしょう。
車で5〜10分程度の、半径1〜2kmの範囲の利用者を見込めます。近隣の人口の動きや住宅事情、競合トランクルームの物件数などを調査して、利用者を確保しやすい立地に設置しましょう。
維持・メンテナンスに費用がかかる
トランクルームの維持・メンテナンスにかかる費用は、トランクルームの規模やタイプ、運営方法などによって違いがあります。トランクルーム経営にかかるランニングコストの目安は、次のとおりです。
固定資産税 | 固定資産税評価額の1.4% |
管理費 | 売上の15〜20% |
人件費 | 1,000円~/時給 |
光熱費 | 1万円~/月 |
トランクルームの経営では、これらのランニングコストがかかることを念頭に置いておきましょう。トランクルームを自主運営していく際は、メンテナンス費用もオーナーが負担することになります。コンテナの修理にかかる費用の目安は、次のとおりです。
項目 | 価格 | |
ドア | 交換(フラッシュドア) | 4万5,000円〜 |
修理・補修 | 6,000円〜 | |
ノブ交換 | 6,000円〜 | |
シャッター | 交換 | 18万円〜 |
修理 | 9,000円〜 | |
調整(上げ・下げ) | 6,000円〜 | |
内装ベニヤ張替 | 8万円〜 |
トランクルームの使用を続けると、ダメージや腐食などにより修理が必要になります。特にドアは頻繁に使うため、修理する機会が多いでしょう。
競合の開業リスクがある
トランクルームを設置する時点では競合がいなかったとしても、立地のよい場所であれば、将来的に新しいトランクルームが開業するリスクもあります。
トランクルーム投資は競合と差別化を図ることが難しいため、同じエリアに他社が進出してきた場合は、経営が苦しくなるおそれもあります。サービス内容が似通っているため、価格競争に発展することも考えられるでしょう。現時点での売上を永続的に続けられるわけではないことを、念頭に置いておくことも必要です。
トランクルーム会社選びのチェックポイント
トランクルーム投資が成功するかどうかは、運営を任せる会社によって決まります。募集に応募するトランクルーム会社を選ぶとき、どのような点をチェックすればよいのか解説します。
サポートが充実しているかどうか
トランクルーム経営は、一般の人にはわかりにくい点が多いため、サポートが充実している会社を選ぶことが必要です。集客やマーケティング戦略、維持管理・メンテナンスなどを指導してもらわないと経営できません。
フランチャイズで行うと、本部が商品や経営ノウハウなどを提供してくれるため、トランクルーム投資の初心者でも安心してはじめられます。
オーナーと会社の役割
オーナーと会社、それぞれの役割も把握しておきましょう。基本的にオーナーはトランクルーム経営で使用する土地や建物など物件を確保し、運営や管理はトランクルーム会社が受け持ちます。
経営主体は運営会社ですが、土地、建物の所有者名義はオーナーのままなので、資産を保有したまま投資が行えます。
稼働率を公開している
当然ですが、トランクルームも利用者がいなければ収入を得られません。そのため、実質の稼働率を公開しているのかどうかも重要なポイントです。出店を検討しているエリアにあるトランクルームの稼働率を公開してもらいましょう。
公式サイトでトランクルームの空室状況を公開している会社は、信用度が高いと考えられます。
管理委託契約の内容
管理委託契約の内容をチェックすることも欠かせません。どこまで運営会社がやってくれるか契約内容を確認しておきましょう。チェックしておきたい契約内容では次のものが挙げられます。
- 緊急時の対応
- 利用者からのクレーム・トラブル対応
- メンテナンスの対応
- 定期巡回清掃の回数
- 管理費用(フランチャイズ料)
緊急時、利用者からのクレーム・トラブル、メンテナンスなどの対応は、各トランクルーム管理会社により違いがあります。管理費用(フランチャイズ料:売上の15~20%程度が目安)は毎月発生するため、適切な価格かどうか確認します。
売上高や事業規模の大きさ・実績
数多くのトランクルーム会社がサービスを提供していますが、売上高や事業規模の大きさで、ある程度の見極めができます。自分が所有している土地や建物があるエリアに対応している会社で、実績豊富な会社を選びましょう。インターネットで口コミや評判をリサーチしてみるのもよいでしょう。
トランクルーム経営をはじめるなら加瀬グループが安心です
トランクルーム経営に興味を持ったら、豊富な実績を持つ会社に相談しましょう。さまざまな事例を持っているため、オーナーごとに的確なアドバイスが可能です。場合によってはほかの土地活用を提案することもあるでしょう。そういった信頼できるトランクルーム会社を求めている人には、加瀬グループがおすすめです。
豊富な実績、的確にアドバイスのできる体制など、これからトランクルーム経営をはじめるにあたって、必要なものがそろっています。まずは気軽にご相談ください。
投稿者

-
加瀬グループは、1973年 株式会社加瀬運輸の設立からはじまり、50年以上にわたり地域に密着した事業を展開しています。
当社の豊富な経験や実績をもとに、不動産活用でお悩みのオーナー様に便利でわかりやすい情報をお届けします。
最新の投稿
- 2025年4月23日土地活用アパート以外の土地活用法を徹底比較!収益性やリスクなどを解説
- 2025年4月23日土地活用相続した土地の活用方法8選!土地活用と売却の判断基準
- 2025年3月27日土地活用土地を貸したい人は要チェック!失敗しないための基礎知識
- 2025年3月27日土地活用空き地を活用したビジネス9選|使っていない土地で副収入を獲得!