• 土地活用

  • 公開日: 

相続した土地の活用方法8選!土地活用と売却の判断基準

相続した土地の活用方法

両親が亡くなるなどのきっかけで、土地を相続することがあります。相続をしたものの利用する予定がないのなら、何かしらの活用をしてお金を得る手段にしてもよいでしょう。相続した土地はどのような活用ができるのでしょうか。

土地を相続したときにできる、活用方法を8つご紹介します。土地を持て余して、固定資産税を支払い続けている人は、どのような活用ができるのかぜひチェックしてください。

 

相続後も土地を放置すると維持費がかかる

土地は使用しなくても、所有しているだけで維持費がかかります。土地にかかる主な維持費は以下のとおりです。

  • 税金(固定資産税・都市計画税)
  • 管理費(草刈りなど手入れ費用)

税金では固定資産税が土地の所有者に対して毎年課税され、都市計画区域内にある土地がある場合は都市計画税も課税されます。土地だけだと、固定資産税が高いのがネックです。

また、草刈り費用などの管理費もかかります。ただでさえ空き地は、ゴミの不法投棄がされるリスクがあるにもかかわらず、草を伸び放題にしているとさらに不用品を捨てやすい雰囲気になってしまいます。

将来的に誰も使用する予定がない場合は、活用あるいは売却を検討することをおすすめします。

 

相続した土地を活用する方法8選

次に、相続した土地を活用する方法について8種類を紹介します。

駐車場や駐輪場にする

相続した土地を駐車場や駐輪場として、賃貸するのもよい方法です。メリット・デメリットは以下のものが挙げられます。

駐車場や駐輪場のメリット・デメリット

メリット  デメリット
・安定収入が得られる
・初期費用・維持管理費が少ない
・売却しやすい
・立地が悪いと収益が少ない
・夜間の騒音や排気ガスなどで近隣住民とトラブルが発生することがある

 

駐車場や駐輪場はアパート経営などの不動産投資より初期費用をかけずにスタートできますが、立地が悪いと収益が少ないなどのデメリットも存在します。

トランクルームにする

相続した土地をトランクルームにすることで、土地活用を行えます。コンテナなどを設置してレンタルスペースとして貸し出す方法です。トランクルームにする場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

※当社・加瀬グループでは、既存のビルや建物内での屋内型の収納スペース活用を「トランクルーム」、土地にコンテナを設置する屋外型を「レンタルボックス」と呼称しています。本コラムではわかりやすいように、屋外型であってもトランクルームとして紹介しています。

トランクルームのメリット・デメリット

メリット  デメリット
・初期費用・管理費用が少ない
・小さな土地や変形地でも利用できる
・駐車場経営より高利回りが期待できる
・節税効果が低い
・用途地域によってはトランクルーム用の建物を建てられない
・担保としての資産にならない

 

初期費用・管理費用が少なく、小さな土地や変形地でも利用できるのがメリットですが、節税効果が低いのがデメリットです。土地が第一種・第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域にある場合は、トランクルーム用の建物を建てられません。

アパートやマンションを経営する

土地活用で代表的な方法が、アパートやマンションを経営することです。アパートやマンションを経営するメリット・デメリットには、以下のものが挙げられます。

アパートやマンションを経営するメリット・デメリット

メリット  デメリット
・安定収入を得られる
・利回りを高くしやすい
・相続税対策になる
・初期費用が高い
・空室や家賃下落などのリスクがある
・修繕費用が発生する
・維持費がかかる

 

安定した収入を得られ、利回りを高くしやすいなどのメリットがありますが、建物の建築費に高額な資金がかかり、空室・家賃下落などのリスクがあります。

戸建ての賃貸住宅を経営する

空き地に平屋の住宅など戸建ての住宅を建築して、賃貸住宅を経営するのもひとつの方法です。戸建ての賃貸住宅を経営する場合のメリット・デメリットは以下のようになります。

戸建ての賃貸住宅を経営するメリット・デメリット

メリット  デメリット
・需要があるのに供給量が少ない
・入居期間が長い傾向がある
・立地に左右されにくい
・空室リスクがある
・リフォーム費用がかかる

 

戸建ての賃貸住宅はアパートやマンションなどより需要が多いものの供給量が少ないため、ライバルが少ないのがメリットです。一度入居者が入ると長期間借りてくれる傾向があります。ただし、アパートのように複数戸を運用するわけではないため、1戸が空室になると家賃収入が大きく減少するリスクを抱えています。

店舗などの商業施設を経営する

コンビニやドラッグストアなど、店舗系の商業施設を経営する方法もあります。店舗などの商業施設を経営するメリット・デメリットは以下のとおりです。

店舗などの商業施設を経営するメリット・デメリット

メリット  デメリット
・賃料単価が高い
・建築費用が比較的安い
・管理の手間がかからない
・退去リスクがある
・次のテナントが決まりにくい
・景気変動の影響を受けやすい

 

コンビニなど店舗系の商業施設は住居用の建物より賃料単価が高いのがメリットです。平屋建てで建てることから建築費用も比較的安く、管理の手間もそれほどかかりません。

ただし、コンビニは競合店が多い場合、退去リスクが高く、次のテナントが決まりにくいのがデメリットです。事業用の建物のため、景気が悪くなると家賃の減額交渉を受けることもあります。

高齢者向け住宅や介護施設を経営する

ある程度まとまった広さがある空き地の場合は、高齢者向け住宅や介護施設を経営することも可能です。高齢者向け住宅や介護施設を経営するメリット・デメリットには以下のものが挙げられます。

高齢者向け住宅や介護施設を経営するメリット・デメリット

メリット  デメリット
・安定した収益を得られる
・管理の手間がかからない
・長期間貸し出せる
・収益性が高いとは限らない
・広大な土地でないと実現できない
・退去リスク・賃料下落リスクがある

 

施設の運営事業者に建物を一棟貸しするのが一般的なため、基本的に空室リスクがないのがメリットです。管理の手間がかからず、長期間貸し出せるのもよい点でしょう。

一方、事業用ではないため、必ずしも収益性が高いとは限りません。まとまった広さの土地でないと、高齢者施設を建てることも不可能です。事業者の経営状態により、退去リスクや賃料下落リスクも考えられます。

貸地(事業用定期借地)にする

空いている土地を相続したときの活用方法として、貸地(事業用定期借地)にするケースもあります。貸地(事業用定期借地)にする場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

貸地(事業用定期借地)にするメリット・デメリット

メリット  デメリット
・比較的、地代が割高
・建築費用がかからない
・管理が不要
・家賃と比較すると収入は少ない
・相続税対策効果が低い

 

事業用定期借地権は、借地事業の中では地代収入が割高で、建築費用がかからないのがメリットです。土地を貸すだけなので管理も不要です。家賃と比較すると収入は少なく、建物を建てて貸す賃貸事業と比較すると相続税対策効果が低いのはデメリットといえるでしょう。

太陽光発電を設置する

郊外の土地でも活用できるのが太陽光発電の設置です。太陽光発電を設置する場合のメリット・デメリットは以下のようになります。

太陽光発電を設置するメリット・デメリット

メリット  デメリット
・安定収入を長期的に得られる
・管理の手間がかからない
・郊外の土地でも活用できる
・天候に左右される
・風水害、盗難リスクがある
・撤去費用の負担がある

 

発電した電力を電力会社に売ることで、長期にわたる安定した収入を期待できるのがメリットです。遊休地の有効活用にもつながります。デメリットは天候により発電量が左右されることや風水害、盗難のリスクがあることです。

 

相続した土地を活用するメリット、デメリット

相続した土地を活用するメリット・デメリット

ここでは、相続した土地を活用するメリット、デメリットについて、それぞれ解説します。

相続した土地を活用するメリット

相続した土地を活用するメリットとしては、以下のものが挙げられます。

  • 安定した収入を得られる
  • 活用することで資産価値を高められる
  • 税負担を軽減できる

アパート経営や駐車場経営など事業用地として活用することで、安定した収入を得られます。活用することで土地の資産価値をさらに高められるでしょう。相続税対策になる場合もあります。収入を得られるため、固定資産税など税金の支払いに充てることも可能です。

相続した土地を活用するデメリット

相続した土地を活用する主なデメリットは以下のとおりです。

  • 初期投資や維持費が負担する場合がある
  • 管理の手間がかかるケースがある
  • 活用方法によっては税金の負担が重くなる可能性がある

アパート・マンションなど賃貸経営をする場合は高額な建築費用がかかるため、初期投資の負担が重いのがデメリットです。管理会社に委託しない場合は、入居者・建物管理に手間がかかるでしょう。活用方法によっては、住宅用地の特例が適用されなくなり、固定資産税や都市計画税が増加する場合があります。

 

相続した土地は活用と売却どちらがお得?

相続した土地は活用と売却どちらがお得?

最後に、相続した土地は活用と売却どちらがお得なのか?について見ていきます。

相続した土地を売却したほうがよいケース

相続した土地を売却したほうがよいケースは以下のとおりです。

  • 相続税の納税資金がない
  • 活用する予定がない
  • 市場価格が高い時期である

相続税の納税資金などまとまった資金が必要な場合、売却すれば現金化が可能です。相続人の誰もが活用する予定がない場合も向いています。立地のよい土地の場合、土地価格が上昇している時期に売却すると高値で売ることができます。

相続した土地を活用したほうがよいケース

相続した土地を活用したほうがよいケースはこちらです。

  • 立地条件がよい
  • 周辺のニーズが高い
  • 長期的な収益を見込める

駅から近いなど立地条件がよい土地は、住宅用地や駐車場など、さまざまな活用方法で収益を見込めます。賃貸住宅の需要が高いなど、地域のニーズに合った活用方法であれば、競合にも負けないでしょう。

賃料収入を安定的に得られる場合は売却するよりも資産として保有し、活用するほうが資産を増やせる可能性があります。

 

相続した土地にお困りなら加瀬グループへ!

土地を相続したとしても、どんな活用方法が適しているのかは簡単にはわかりません。失敗してしまうと思わぬ負債になるリスクもあります。定期的に収益を得るには、土地の活用を得意としている事業者へ相談しましょう。

加瀬グループはトランクルームをはじめ、多くの土地活用を手がけてきています。どのような土地でも、これまでの経験を活かし、最適なご提案が可能です。土地を相続したものの、どうしようか迷っているのなら、加瀬グループへご相談ください。

 

お問い合わせ

投稿者

加瀬グループ編集部
加瀬グループ編集部
加瀬グループは、1973年 株式会社加瀬運輸の設立からはじまり、50年以上にわたり地域に密着した事業を展開しています。
当社の豊富な経験や実績をもとに、不動産活用でお悩みのオーナー様に便利でわかりやすい情報をお届けします。

土地活用の関連記事

人気の記事